お茶の歴史を知る
日本に喫茶の文化が始まったのは、遣唐使が往来した奈良・平安時代で、最澄や空海らの留学僧の手によって伝えられたとされています。そして「日本後記」という書物にもお茶が登場しています。それには梵釈寺の永忠が近江の国を訪れた嵯峨天皇にお茶を献上したと書かれています。それがきっかけで嵯峨天皇は近畿地方にお茶の樹の栽培を命じ、上流階級の儀式や行事に用いられるようになりました。
鎌倉時代に入り、臨済宗開祖の栄西禅師が宗からお茶の樹の種を持ち帰り、お茶の効用を述べたわが国初めての茶書「喫茶養生記」を著しました。 栄西はお茶の普及に努め、貴族社会でしか飲まれていなかったお茶を、武家社会まで広めました。また、栄西がお茶で源頼朝の二日酔いを治したという記述が「吾妻鑑」に残っています。
その後、お茶は禅宗との結びつきから茶道という独自の文化をつくり広まっていきます。現在のように、煎茶が日常茶飯の飲み物になったのは江戸時代になってからです。江戸末期には現在飲まれているようなお茶がつくられるようになりました。
お茶の効能を知る
日本で古くから人々に親しまれているお茶。そのお茶には多くの天然成分が豊富に含まれ、飲むことでカラダに良いとされる様々な効能を持っていることをご存知でしょうか?
緑茶カテキンには殺菌作用があり、虫歯菌の繁殖を防いでくれます。
また、口臭も防ぐことができます。
食中毒(0-157)にも緑茶で殺菌作用効果があります
お茶に含まれるカテキンやビタミン類が抑制作用のある有効な成分の1つであるということが解ってきました。
年をとることを「サビつく」と言うならば、そのカラダの「サビ」を抑えるのが抗酸化力。緑茶カテキンはその抗酸化力がビタミンEの20倍もあるのです。
美しい肌をつくるお茶のビタミンCはレモンの約5倍、しかも熱にも強いので料理にも使えます。
お茶で成績アップ!!お茶に含まれるカフェインには判断力や記憶力を高める働きがあります。また、イライラをしずめて、疲れをいやしてくれます。
1万個の0-157に対して1ミリリットルのお茶を作用させると、時間の経過とともに菌はどんどん減少し、5時間で細菌の姿は完全に見えなくなりました。インフルエンザにも「お茶でうがい」をと言うのもこの殺菌作用によるものです。
スポーツ前に緑茶を飲むと脂肪がエネルギー源となって燃焼されるため、効果的です。
緑茶には、カロチンやカテキン、ビタミンが豊富に含まれているので、生活習慣病の予防に効果があると考えられています。
※三重県茶県会議所 三重県茶商工協同組合 資料による
お茶の入れ方を知る
煎茶
- お茶の量
- 5g(ティースプーン2杯)
- お湯の温度 / 量
- 70〜80度 / 60ml
- 侵出時間
- 30秒
ほうじ茶
- お茶の量
- 6g(カレー用スプーン山盛り2杯)
- お湯の温度 / 量
- 熱湯 / 260ml
- 侵出時間
- 15秒
玉露
- お茶の量
- 6g(ティースプーン2杯)
- お湯の温度 / 量
- 50〜60度 / 40ml
- 侵出時間
- 120秒
茶碗にお湯を8分目ほど入れ、湯冷ましします。 お茶の葉を急須に入れます。家庭のあるティースプーンで2杯分です。 湯冷まししたお湯を急須につぎ、30秒程度お茶が侵出するのを待ちます。
(深蒸し茶の場合です) お茶をつぐ分量は均等に、濃淡のないように廻しつぎ、最後の一滴まで お茶は絞りきります。 二煎目は、お湯を入れてから10秒くらい待ちます。 ※芳翠園の神宮司庁御用達銘茶は「超深蒸し茶」です。 ※ティースプーンは山盛りで約3gです。お茶の葉を急須に入れます。(急須は大きめの土瓶などがよいでしょう) 一人分の湯量は、だいたい130cc〜150cc。熱いお湯を急須に入れてお茶が侵出するのを待ちます。 お茶をつぐ分量は均等に廻しつぎ、お茶は絞りきりましょう。
二煎目は熱いお湯を入れてからすぐついでも結構です。 ※番茶・玄米茶も同様です。※ほうじ茶はカレー用スプーン山盛りで約3gです。急須にお湯を入れ、湯冷ましします。 急須のお湯を茶碗に各々7分目(約20ml)ほど入れ、残ったお湯は捨てます。
ひと呼吸おきます。(茶碗は玉露用の小さめのものを使用します。) お茶の葉を急須に入れます。目安は家庭にある大さじで軽く2杯分。 茶碗のお湯を急須にあけて2分程度お茶が侵出するのを待ちます。 お茶をつぐ分量は均等に廻しつぎ、お茶を絞りきりましょう。
二回目は少し減らし、冷ましたお湯を入れてから30秒程度待ちます。
※玉露はティースプーン1杯で約3gです。
お茶を入れるには、急須・湯のみ・スプーン(茶さじ)が必要です。
こちらでご紹介するのは、あくまでも目安であり、茶葉の大きさや気分やお好みもあるので、
堅苦しく考えず、楽しんでお茶をいれましょう。
気密性の高い容器に入れて保存します。
湿度の高いところは避けて冷暗所に保管します。
気密性の高い容器に保管します。
冷凍庫、冷蔵庫に保管してもよいです。
使う分だけ小出しをして、常温にしてから順々に使います。
保管はテープなどで密封して何重にもポリ袋に入れて下さい。
まわりの臭いを吸ってしまうので特に注意して下さい。
味の悪いお茶、時化たお茶はテフロン加工のフライパンで、
入れる前に少し炒って飲むと香りが増します。
お茶にはカテキン、テアニン、ビタミンC、カフェインなど健康効果が評価される成分が豊富に含まれます。
「健康に良い」「殺菌効果がある」とされてきた、日本人に馴染みの深い緑茶。国立がん研究センターなどの研究チームにより、緑茶やコーヒーを日常的に摂取する人の病死リスクが低いという調査結果が発表されました。
コーヒーの長寿ホルモンが話題ですが、緑茶にも病気リスクを低下させ、健康な体を保つ効果が実証されています。
脳血管・心臓・呼吸器の疾患による死因では、緑茶やコーヒーの摂取でリスクが低下する傾向が確認されました。その効果は、男性にはもちろん、女性に特に強く表れました。
また、抗酸化・抗糖化の作用による、アンチエイジングやダイエットのメリットも注目されています。気分をリラックスさせる働きもあるため、アンチエイジングやダイエットの長続きに一役買っているかもしれません。
ほかにも、虫歯予防や口臭予防、O-157対策、糖尿病抑止、アレルギー緩和、妊婦の亜鉛不足対策、血糖値調整などなど、お茶にはわたしたちが心身とも健康で暮らすために必要な要素が盛りだくさん。
このようなお茶の評判は、国内だけでなく海外にも及びます。お茶バー・お茶カフェや、茶しゃぶ(お茶でしゃぶしゃぶ)のお店が建ち、従来の「お茶はそのまま飲むもの」という固定観念が取り払われてきています。新茶の天ぷらなど新しい料理も話題を呼びました。
様々な可能性を持つお茶。その成分を効率的に摂取できるのは「深蒸し」で製造されたお茶です。長時間丁寧に蒸された茶葉は、中まで蒸気が伝わることで茶葉が細かくなり、しっかりとお茶に成分を抽出することができるのです。
芳翠園のお茶は、香り高く高品質な一番茶を、実績ある深蒸し製法により作られており、水質を選ばず、お湯でも水でも、そして何煎でもおいしくお召し上がりいただけます。
お茶のこと - About Tea"
作り手の想いがつまったお茶づくり
Tea making filled with the tea creator's passion
芳翠園のお茶は、見た目よりも味本位に徹して作り上げられている。茶匠、職人、生産農家すべての人が「常に美味しいお茶作り続けること」をモットーに、肥料は有機質のものを使用し、害虫駆除にも極力留意・管理された生葉と丁寧に蒸してつくる深蒸し製法により、独特の深みとまろやかな口あたりのおいしいお茶が作られています。
Our tea at Hosuien is made to devote more on the taste/flavor than how it looks. “Always continue to create the best tea” is the motto for our tea masters, craftsmen, and farmers. In order to do this, we use organic fertilizers, use leaves that are under maximum attention and control of pests, and to carefully use the deep steam method to create the tasty and unique tea with depth and mellow flavor.